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ペットの法要に悩んだら|内容や服装を事前に知って後悔のない供養を
血のつながった家族同然に暮らしてきたペットが亡くなってしまったら、「人間と同じように、丁寧に供養してあげたい」と思う方も多いはずです。しかし実際のところ、「ペットに法要が必要なのかどうか、わからない」とお悩みの方も少なくないでしょう。
ペットの法要に関しては、おこなわなければならないという決まりはありません。しかし近年では、ペットも家族の一員であるという考えが浸透しており、人間と同様にきちんと法要をおこなってあげるのが一般的です。実際、動物専用の法要プランを扱う火葬業者なども増えてきています。
そこで今回は、【ペット法要の知識】についてご紹介しましょう。ペット法要の具体的なスケジュールや最適な服装・持ち物、注意点などをご説明します。納得ができるペット法要を執りおこなうためにも、ぜひ一度正しい知識を身につけておきましょう。
目次
ペット法要の年間スケジュール
ペット法要をスムーズにおこなうためには、全体的な流れを知っておくことが大切です。ここでは、ペットが亡くなってからの具体的な流れや、法要のスケジュールについてご紹介しましょう。
ペットが亡くなってから弔い上げまでの流れ
まずは、ペットが亡くなってから弔い上げ(とむらいあげ/最後の法要のこと)をおこなうまでの具体的な流れをご紹介します。葬儀をお願いする業者によって流れが異なる場合もありますが、供養のイメージが掴みやすくなるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
<1>遺体のケアをしてあげる
まずは亡くなったペットと最後の別れを告げながら、体をきれいにしてあげましょう。よく絞った布で、ペットの体全体をふき取ります。夏場は腐敗が進みやすいので、エアコンがよく効いた部屋でおこなうようにしましょう。
ひととおり体をふき終えたら、鼻や口、肛門などにガーゼを詰めておきます。動物は亡くなると、筋肉が緩んで体液が流れ出てしまうことがあるからです。死後硬直がはじまる前に遺体の形を整えたら、その後は保冷剤などをあてて腐敗の遅延に努めてください。
<2>ペット火葬業者に火葬・葬儀をしてもらう
遺体のケアが完了したら、ペット火葬業者に電話をして、火葬の依頼をしましょう。葬儀も同時に執りおこないたい場合は、その旨もきちんと業者に通知します。
ペットの火葬は火葬場に移動しておこなうのが通常ですが、最近では車に移動式の火葬場を載せて、自宅まで来てくれるというサービスを実施している業者もあるようです。家族にとってどういった火葬方法がベストなのか、ペットが亡くなる前からある程度は考えておいたほうがよいかもしれません。
なお葬儀付きのプランを申し込んだ場合は、火葬と同時に葬儀をおこなうことになります。ペットの写真やお供え物などを葬儀に使用することもできるので、火葬業者とよく相談の上、必要なものを用意しましょう。
葬儀の具体的な内容はペット業者によって異なるため、事前にしっかりとプラン内容を確認しておくことが大切です。より満足のいく葬儀になるよう、真剣に業者選びをおこないましょう。
<3>任意の方法で供養する
火葬後の遺骨は、そのままペット霊園などに埋葬することもできれば、自宅に持ち帰って供養することもできます。自宅に遺骨を持ち帰る場合、庭に埋葬したり、海に散骨したりする方も多いようです。
供養が終わったら、その後はできれば人間と同様に以下のスケジュールでペット法要をおこなってあげてください。
- ・初七日(はつなのか/命日から7日目におこなう法要)
- ・四十九日(しじゅうくにち/命日から49日目におこなう法要)
- ・百か日(ひゃっかにち/命日から100日目におこなう法要)
- ・一周忌(いっしゅうき/命日から満1年でおこなう法要)
- ・三回忌(さんかいき/命日から満2年でおこなう法要)
- ・七回忌(ななかいき/命日から満6年でおこなう法要)
- ・十三回忌(じゅうさんかいき/命日から満12年でおこなう法要)
- ・十七回忌(じゅうななかいき/命日から満16年でおこなう法要)
なお人間の場合、最後の法要をおこなう“弔い上げ”は五十回忌に設定するのが通常ですが、ペット場合は十三回忌か十七回忌とするのが一般的でしょう。
もともと弔い上げは昔の人の平均寿命が由来といわれているのですが、ペットは人間と比べて寿命が短いため、弔い上げも「少し短くてよい」と考えられているのです。
ペット霊園の年間スケジュール
火葬後、ペットの遺骨をペット霊園に埋葬するという方も多いでしょう。ペット霊園の合同墓に埋葬する場合、法要もほかのペットと合同でおこなうことになります。したがって、ペット霊園の年間法要スケジュールはあらかじめ押さえておくことが重要です。
多くのペット霊園では毎月1~2日程度の合同法要の日が定められているため、法要をおこなう場合はぜひこのタイミングに訪れるようにしましょう。合同法要の日には、住職による読経などがおこなわれるのが一般的です。
またペット霊園では通常、毎年3月には“春のお彼岸法要”を、8月には“お盆の法要“を、9月~11月頃には”秋のお彼岸法要“をおこなっています。仏教においてこれらの期間は、仏様の世界と人間の世界が通じ合いやすくなる日であると考えられているため、この時期はとくに積極的に手を合わせに来るとよいでしょう。
火葬後、お骨を返してもらうこともできる
ペットの供養方法には、とくに決まりがありません。そのため、手元にお骨さえあれば、飼い主の好きな方法で供養することができます。「自宅の庭に埋葬したい」「海に散骨したい」「ペット霊園に納骨予定があるけれど、四十九日までは家に置いておきたい」といったことも実現可能です。
ただし、火葬業者にもよりますが、火葬後すぐにペット霊園の合同墓に埋葬するようなプランに申し込んでいた場合、火葬後にお骨を返却してもらえない場合もあります。合同墓に一度埋葬してしまうと、ほかのペットの遺骨と混ざってしまうため、自分のペットの遺骨だけを引き上げることはできません。
もし火葬後にお骨を返してほしいのであれば、あらかじめペット火葬業者や霊園にその旨を伝えておきましょう。そうすれば火葬後、お骨をスムーズに返骨してもらえるはずです。
初七日や四十九日での服装や持ち物について
ペット法要の流れやスケジュールがわかったところで、次に知っておくべきなのが法要の際の服装や持ち物についてです。ここではそれらについて簡単にご説明します。
ペット法要に適した服装とは
ペットの火葬や葬儀をおこなう際は、人間のお葬式と同様に、黒っぽい洋服を着るのが一般的です。ただしペット葬儀は身内だけでおこなうのが通常ですので、正式な喪服でなくても構いません。手持ちの黒い服を合わせるだけでもよいでしょう。
また初七日や四十九日などの法要の際は、黒い服どころかいつも通りのカジュアルな格好でも問題ないとされています。実際、ペット霊園で執りおこなわれている合同供養などを覗いてみると、普段通りの格好で来ている方が大半です。
気になる方は葬儀のときと同様に黒っぽい洋服を着用してもよいですが、ペット法要の場合、そこまでかしこまらなくてもマナー違反とならないので安心してください。
ペット法要の際は何を持っていけばよい?
葬儀の際は、祭壇に飾るための写真や数珠(じゅず)などを持っていったほうがよいのですが、初七日や四十九日の法要の際はそういったものはとくに必要ありません。手を合わせるだけでよいのです。
ただ、法要をおこなってもらう霊園によっては、お花やお供え物の持ち込みができる場合もあります。霊園によく確認し、持ち込み可能な場合は好きだったおやつなどを用意していってあげると、亡くなったペットも喜ぶかもしれません。
ペット法要にお布施は必要?
ペット霊園によって違いはありますが、多くの場合、ペット法要のためのお布施は不要であることが多いでしょう。もともとの火葬費用や埋葬費用にあらかじめ含まれているのが一般的だからです。特段に求められない限りは、お布施をお渡ししなくても問題ないでしょう。
ただし、法要の際に卒塔婆(そとば)と呼ばれる板を立てる場合は、別途お布施が必要となる場合もあります。卒塔婆を希望する場合は、あらかじめペット霊園やペット火葬業者にお布施の金額を相談しておくとよいでしょう。納得できるペット法要を執りおこなうには
さてここまで、ペット法要の基本の知識をご紹介してきました。ここからはさらに、“より納得できるペット法要”を執りおこなうためのポイントをご紹介しましょう。大切なペットを後悔なく送り出してあげられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
埋葬するペット霊園は慎重に選ぶことが大切
納得できるペット法要を執りおこなうために、もっとも重要なのは“納得のできるペット霊園に埋葬する”ということです。後悔しないためにも、ペット霊園は慎重に選ぶようにしましょう。ペット霊園選びに失敗しないためには、以下の点をチェックすることが大切です。
・通いやすい場所にあること
法要というのは、初七日や四十九日、一周忌、三回忌……など、何度もおこなうことになるものです。もし埋葬したペット霊園が自宅から離れたところにあると、通うのも大変になってきてしまいます。埋葬先のペット霊園を決める際は、必ず立地を確認し、なるべく自宅から通いやすいところを選んだほうがよいでしょう。
・法要のやり方が満足なものであること
ペット霊園では合同法要が一般的です。したがって、ペット霊園を決める際は、その合同法要の回数や執りおこなわれ方が、満足のいくものであるかどうかも重要な判断基準となります。霊園を見学したり、パンプレットを見せてもらったりして、法要の内容をよく考慮した上で申し込みをおこなうようにしましょう。
・霊園のお手入れや管理がきちんとされていること
大切なペットを埋葬する場所が汚いのは嫌ですよね。申し込みの前に見学することができるのであれば、園内の清掃がしっかりおこなわれているかどうか、お手入れが満足いくものかどうかを確認しておきましょう。
・開園時間が自分のライフスタイルに合っていること
「仕事の都合上、午前中にしか行けない」「夜にしか行けない」など、飼い主によってお墓に手を合わせに行ける時間帯はさまざまです。開園時間というのはペット霊園によって異なりますので、なるべく自分のライフスタイルに合った時間帯に開園している霊園を選ぶようにしましょう。
火葬業者の提携先霊園も調べておこう
火葬業者に火葬をお願いする場合は、その火葬業者の“提携先霊園”をあらかじめ調べておくことが重要です。とくに合同墓へ埋葬する場合は、ほかのペットと合同火葬をおこなった後、そのまま提携先のペット霊園に埋葬されることが多いでしょう。
もしそのペット霊園が自宅から非常に離れたところにあったり、法要のルールに不満があったりする場合は、火葬業者を変更したほうがよいかもしれません。
ただし自分のペットだけを単体で火葬する“個別火葬”のプランに申し込んだ場合は、自分でお墓を探すことになるのが一般的です。その場合、火葬業者には火葬だけをお願いすることになるため、別途ペット霊園を探す必要があります。このときも、立地条件や法要ルールなどをしっかりと確認して、納得のいく霊園を選ぶようにしましょう。
業者選びに迷ったら……
上記のとおり、納得できるペット法要を執りおこなうためには、ペット霊園選びやペット火葬業者選びに失敗しないことが何よりも重要です。理想の法要が実現できそうなプランを用意している火葬業者・ペット霊園を探し出しましょう。
もし業者選びに迷ってしまった場合は、ぜひ弊社までご相談ください。弊社にご連絡いただければ、全国に抱える多数の加盟店の中から、お客様のご要望にお応えできるペット火葬業者をお探しいたします。
合同墓への埋葬プランやご返骨が可能なプランなど、さまざまなプランをご用意できる業者をご紹介いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
弊社のコールセンターは24時間・年中無休でお客様からのご連絡を承っておりますので、いつでもご相談いただけます。
まとめ
さて今回は、ペット法要の知識についてご紹介しました。「人間と同じように法要を執りおこなってあげたい」と思う気持ちも大切ですが、一方で、やはりペット法要は人間の法要と少し違う部分もあります。
できればペットの生前からきちんと知識を身につけておき、いざというときに迷うことなく準備を進められるようにしておきたいものですね。
実際にそのときを迎えたときは、ぜひ今回の記事を参考にしっかりと業者選びをおこない、後悔のない法要にしましょう。思いを込めて法要をおこなえば、きっとペットも喜んでくれるはずです。
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