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ペットが亡くなったら飼い主がすべきこと。安置や火葬について紹介
ペットが亡くなった場合、ショックでとても悲しい気持ちに襲われますよね。ペットとの楽しい思い出が多ければ多いほど、その悲しさは大きいものだと思います。
ペットが亡くなった現実を直視することは辛いことですが、ペットのためにも、あなたのためにもちゃんとした形で葬儀を行うことが大切です。
ペットの葬儀を行う場合、方法やどこに依頼するのか、葬儀までどのように安置するのかなど、わからないことだらけだと思います。
今回はそのような疑問を解消し、あなたがきちんとペットと別れを告げるための手助けとなるような内容をお伝えします。
あなたの納得のいく形で大好きだったペットのお別れを行いましょう。
目次
ペットの身体を清潔に保ち、安置してあげる
まずは亡くなったペットの遺体を葬儀までの間、安置しましょう。安置の方法もただ寝かせればいいのではなく、安置する場所や腐敗を防ぐために行うことなど気を遣って行う必要があります。
安置の方法とは?
安置は以下のように3つの手順で行います。安置を安全によい状態で保存するために必要となる道具や方法を知っておきましょう。
1.ペットの身体を清める
まずはペットの身体をきれいにしてあげましょう。そのほうがペットも安らかに眠ることができるでしょう。
・必要となる道具
ペットシートやビニール、ブラシ、ガーゼやタオル
- ペットシート・ビニールを敷く
- ペットを寝かせる
- ブラシを使ってペットの毛並みを整える
- ガーゼやタオルをお湯で濡らして、ペットの身体を拭く
2.箱に安置する
次にペットの遺体を虫や他の動物から守るために安全な場所に安置しましょう。
・必要となる道具
箱(ペットのサイズにあったもの)、毛布やバスタオル、ペットシートやビニール
- 箱の下にペットシートやビニールを敷く
- 箱の中に毛布やバスタオルを敷く
- ペットを優しく箱に入れる
3.保冷剤やドライアイスなどで冷やす
最後に腐敗を遅らせるために保冷剤やドライアイスを使ってペットを冷やしましょう。
・必要となる道具
保冷剤やドライアイス、タオル
・方法
- 保冷剤やドライアイスをタオルで包む
- 頭部や腹部の中心にタオルで包んだ保冷剤やドライアイスをあてる
以上の3つがペットを安置する方法です。上記の手順を終えたら、ペットが入っている箱を直射日光から避けられる場所に移動させます。その後は遺体から出る二酸化炭素ガスが箱の中に充満することを避けるため、定期的に換気をしてください。
死後硬直について
人間と同じように、動物も死んでしまうと死後硬直が始まります。犬や猫は他の動物と比べて死後硬直が早く、亡くなってから2時間ほどで死後硬直が始まります。
死後硬直が始まる前にすることは以下の2つです。
・生前リラックスしていた姿勢に関節を曲げる
安置する箱に入り、かつ生前リラックスしていた姿勢に関節を曲げてあげましょう。死後硬直が始まるとなかなか関節を曲げることができず、箱に入れる際にかわいそうな思いをさせてしまいかねません。死後硬直が始まる前に自然に関節を曲げておきましょう。
・まぶたを閉じる
死後硬直が始まると、まぶたを閉じることも難しくなってきます。その前に優しくまぶたを閉じさせて、安らかに眠れる準備をしましょう。
死後硬直後にすることは時間との勝負です。別れを悲しんだり葬儀のことで頭がいっぱいになってしまいますが、この2点を行うことをお忘れなく。
ペットを安置できる期間はどれくらい?
ペットを安置できる期間はどの道具を使って安置するかによって変わってきます。葬儀までよりよい状態で安置できるように、葬儀までの期間によってどの道具を使って安置するかを考えましょう。
・保冷材で安置する場合
保冷剤を箱の中にいれて安置する場合、夏で1~2日、冬で3~4日の期間安置することができます。他の方法に比べて短いため、比較的早めに葬儀をできる場合は保冷剤でもよいでしょう。
・安置専用の棺を使用した場合
ペットを安置する専用の棺が販売されています。そのような安置専用の棺の場合、商品説明には1か月などの期間が書かれていますが、実際は1週間ほどと考えるとよいでしょう。
・ドライアイスで安置する場合
ドライアイスは時間が経つと気化してなくなってしまうため、2日に1回はドライアイスを交換(追加)しましょう。
そうした場合、夏で4~7日、冬で7~10日安置することができます。葬儀まで4日以上かかる場合は、4日以上安置できるドライアイスを使うことでよりよい状態を保つことができるでしょう。
・身体の状態によっては、腐敗が早く進むことも
ペットの身体の状態によっては、遺体の腐敗が早く進むこともあります。例えば遺体に傷(外傷)があったり、体内に腫瘍があったりする場合は、傷や腫瘍がない状態と比べて早く腐敗が進みます。
そういった場合は比較的長く安置できる安置専用の棺や、ドライアイスを使ってペットを安置しましょう。
ペットを安置できたら、ペット葬儀の準備をはじめよう
ペットを無事に安置できたら、いよいよペット葬儀の準備をはじめましょう。ペット葬儀といっても葬儀の方法は複数あるため、飼い主であるあなたが希望する葬儀の方法を選択しましょう。
ペット葬儀は「火葬」が一般的。他には…?
葬儀というと「火葬」が一般的ですね。日本人の葬儀も多くの場合は火葬で行われます。火葬でも一部自治体が用意しているペット用の焼却炉や合同火葬で他のペットと一緒に火葬することもできます。その場合は返骨(火葬後に遺骨を返してくれること)がされないことが多いといわれています。
もし火葬をした後に骨壺で保管しておきた場合は、返骨してもらえる民間のペット葬儀業者などに依頼しましょう。火葬以外の方法では以下のような方法があります。
・土葬
ペットの遺体を土に埋めて葬儀を行う方法です。ペットが焼かれるところを見たくない、自宅に庭があり、そこにペットを埋めたいという場合は土葬を選ぶこともよいでしょう。
土葬によって埋められるペットの遺体は「一般廃棄物」という扱いとなります。そのため、私有地に埋葬するのであれば問題はありません。埋める場合は1メートル以上深い穴を掘って埋葬しましょう。遺体の腐敗臭の発生や、他の動物などに掘り起こされるということを防ぐためです。
・合同葬儀
合同葬儀といって他の家庭のペットと一緒に火葬や土葬を行う方法です。手続きや葬儀費用をおさえられるメリットはありますが、焼却炉の前で最後のお別れができない、返骨がされないといったデメリットもあります。
・自宅葬
ペット葬儀業者に自宅に来てもらって葬儀を行う方法です。人間と同じように友人や散歩仲間を招いて葬儀を行うことができます。流れも人間の葬儀と似ており、読経を行った後に火葬をしてお別れをするという流れになります。
火葬は移動焼却炉(火葬車)で行われることが多く、自宅前だけでなく車が駐車できる広場や駐車場で行うこともできます。そのため、火葬時の煙で近隣への迷惑をかけることも避けられ、さらに最後のお別れやお骨上げということも行うことができます。
ペットとの最後の時間を周りの目を気にせず、しっかり行いたい場合は自宅葬を行うとよいでしょう。
ペット葬儀を依頼する業者を選ぶ
ペット葬儀を行える業者も複数あります。ペットを納得のいく形で見送るためにも、業者選びは重要です。
業者の選び方はインターネット上のWebサイトでペット葬儀を行ってくれる業者を探しましょう。その際、複数の業者に見積りをとってもらう相見積をすることで、納得のいく業者を選ぶことができます。
業者を選ぶポイントとしては、価格だけでなくサービス内容をしっかり確認することです。自宅葬が可能か、骨壺に遺骨を納めることができるか、といったあなたが求めるサービスが含まれているかも重要なポイントです。
ペットと一緒に火葬するものを考えておく
業者によってはペットの思い出の品も一緒に火葬できることもあります。ペットが好きだったおもちゃや毛布、首輪など、遺体以外も火葬できるかどうかを考えておき、業者にそれらも一緒に火葬できるかを確認しておきましょう。
ペット葬儀を終えたら、ペット供養について考えよう
ペットの葬儀を終えたら、最後にペットの供養について考えましょう。人間も葬儀を行った後、初七日や四十九日、一周忌といった供養をします。決して強制ではありませんが、ペットも同じように供養することができます。
供養の方法は大きく分けて「ペット霊園で供養する方法」と「自宅で供養する方法」があります。
ペット霊園で供養する
ペット霊園という場所で供養する方法があります。自分で探す以外にも行きつけの動物病院から紹介されることもあるようです。ペット霊園を利用することで、四十九日などの供養もそこで行うことができます。
自宅で供養する
自宅で供養する場合、室内で行う方法と屋外(庭など)で行う方法があります。室内の場合はミニ祭壇などを作り、そこで供養を行います。庭で行う場合はミニお墓を購入して供養する方法と、お花供養をする方法があります。
お花供養は遺骨をパウダー状にして土の上に散骨し、その上に花を植える方法です。
まとめ
最後に、ペットを飼い始める際に市町村への登録をした場合は、亡くなった後30日以内に死亡届を出す必要があります。あくまで手続き上の話ですが、忘れずに行いましょう。
ペットが亡くなった後はとても寂しく悲しい気持ちだと思います。忘れようと思っても忘れられないものでしょう。
ペットと過ごした日に別れを告げるためにも、最も納得のいく方法で葬儀を行い、ペットへの感謝とともにお別れをしましょう。
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