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ペットロスの【症状】【克服法】【予防法】を知ろう。接し方も紹介
今まで当たり前のように一緒に過ごしてきたペット。予想もしてなかった死を受けて、ペットロスの症状を起こしてしまってはいませんか?
大切なペットを亡くしてのですから、誰でもペットロスは起きてしまうものです。しかし、中には悲しみから抜け出せず、ペットロスの状態が続いてしまうことがあるのです。
ペットロスになってしまうと、どのような症状が出てくるのでしょうか。心や体に現れる症状や、予防法、心が回復していく過程についてお話しいたします。
ペットロス症候群とは
ペットロス症候群とは、大切なペットを亡くした悲しみが続くことで、精神的・身体的な不調が現れることをいいます。近年、核家族化が進んできたことにより、ペットを大事な家族の一員あるいはそれ以上の感情を抱く人が多くなりました。そのため、ペットロス症候群になる人も多くなり、メンタルヘルス上でも問題になってきているのです。
しかし、ペットを亡くした悲しみは、5つの段階を踏んで少しずつ回復していきます。亡くなった衝撃から、死を受け入れて落ち着くまで、どのような心の変化があるのでしょうか。
ペットロスが起こってしまう理由や、回復するまでの心の変化についてご説明いたします。
ペットロスが起こる理由
ペットロスが起きてしまうのは、「対象喪失」と呼ばれる体験をしたときに起こります。「対象喪失」のは、ペットの死以外にも、家族との別れや、卒業などが含まれます。実際に、どのような体験が対象となるのでしょうか。
- 1.愛するペットや大切な人が亡くなったとき
- 2.長年住んできた家や地位、役割から離れたとき
- 3.自分の誇りや理想をなくしたとき
- 4.理想を膨らました後に現実を知ったとき
このような体験のことを「対象喪失」と呼び、ペットロスは1.に含まれます。1.では、ペットに限らず、家族や恋人の死や、子どもの親離れも含まれます。
ペットを失った人の心は5つの段階を経て回復していく
ペットロスにより、悲しみから抜け出せない方は、どのように克服していくのでしょうか。人は、大事な人やペットを失ったとき、「情緒危機」に陥ります。その後、「悲哀の心理」が長い間続いてしまうのです。
「情緒危機」は、急に起こります。感情的になり、パニックになってしまいます。その後、心細さなどを感じるのです。この「情緒危機」は、一カ月たつと、今度は「悲哀の心理」に変わっていきます。亡くなった人やペットがよみがえって欲しい気持ちや、くやみなどが複雑に心の中をいったりきたりします。
しかし、ずっと悲しい気持ちが続くわけではありません。このような心の変化には、5つの段階があり、徐々に回復していくのです。
- 1.否認 …… 大切な人やペットの死を受け入れられない
- 2.怒り …… なぜ亡くならなければいけないのかと、怒りを周囲にぶつける
- 3.取引 …… 何かを犠牲にすることで、よみがえって欲しいと願う
- 4.抑うつ …… 何もする気が起きなくなり、悲しみにひたる
- 5.受容 …… 亡くなった人やペットを受け入れて、心が落ち着いていく
人は誰しも生きていれば、大切な人やペットの死を体験することがあるでしょう。衝撃的な悲しみから、心の変化によりいろんな感情を抱くかと思います。しかし、いつか心が受け入れる日がやってきます。
ペットロスの症状
ペットロスの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。ペットの死は、心や体にも影響していきます。また、生き別れた場合も同じような症状を起こす場合があります。
悲しみの感情から抜け出すのは簡単ではありません。いつか受け入れることができると信じましょう。
感情がコントロールできなくなる
今まで当たり前のようにそばにいたペットが亡くなったのですから、感情がコントロールできないのも無理はありません。ペットロスの症状には、主に心に症状がでてしまいます。
- 深く落ち込む
- やる気がでない
- 自分や獣医に対する怒り
- 喪失感や罪悪感
中には、うつ病を患ってしまう方もいます。このような症状は、誰しも起こる可能性があります。また、亡くなるタイミングが急だった場合、死を受け入れる準備ができておらず、現実を受け止めにくくなるでしょう。もっとこうしておけばよかったなどの後悔が、悲しみの心をより深くさせてしまいます。
不眠、食欲不振、疲労など体調も悪化する
心が落ち着かないと、なかなか寝れなかったり、ご飯を食べる気力がなくなったりします。そのような体の変化は、体調をどんどん悪くさせ、健康に影響を及ぼします。家から出なくなってしまいますと、ますます悪化してしまいまうでしょう。
ペットロスの症状を乗り越え、克服する方法
ペットロスの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。事前に症状の内容が分かっていると、和らぐ可能性もあります。また、ペットロス症候群にかかったときの克服方法もお教えします。
ペットロス症候群は、自覚なく症状が出てしまいます。あらかじめ症状や克服方法を知っていれば、自分は今こんな状態なんだと確認することができ、前を向こうと努力することができるのです。
たくさん泣き、今の悲しみをありのままに受け入れる
悲しみの気持ちがあふれ出たときは、我慢をせずにたくさん泣きましょう。家族や友達と、悲しみの大きさが違うと、泣かないように我慢をしてしまう方もいます。自分の感情を抑えてしまうと、この先もずっと引きずってしまうでしょう。それならば、思いっきり泣いて、少し心の中を整理するのが一番です。
同じ経験のある人や、ペットロスに詳しい人と話す
この悲しみを理解してくれる人がいないと、一人で抱え込んでしまうかもしれません。しかし、同じような体験をしている方なら、同じ悲しみを経験しているので、孤独を感じにくくなります。
最初は、なかなか話しづらいかもしれません。しかし、打ち明けることでよいアドバイスをもらえることもあります。一人でどうしようもない悲しみを抱えているようでしたら、友人や、同じ経験を持った人に話してみましょう。
ペットとの絆を好きなだけ持ち続ける
亡くなったペットに感謝をし、大切に供養をするのも心の整理がつく方法でもあります。火葬をした後に、遺骨を保管すれば、いつでもそばにいるような気持ちになり、大切な記憶として、心の中にしまっておくことができるでしょう。
遺骨を手元で供養する場合は、骨壷の中に散骨をいれて保管する方法や、ペンダントに加工をして身に着けることができるものもあります。
一番自分が納得できる方法で供養をしてあげましょう。
よく休む、ライフスタイルを変えてみる
ペットのことを忘れようと、仕事や趣味に集中する方もいるかもしれません。しかし、ペットを亡くなった事実を受け止めることができなければ、いつになっても悲しみは消えないでしょう。現実から目を背けず、受け止め、前へ進めるように気持ちをラクにさせてあげましょう。
そのためには、よく休むことが大切です。最初は、時間があればどうしても考えてしまうかもしれませんが、マイナスな方向に捉えず、きっとどこかで見守ってくれていると感じるようにしましょう。
少し落ち着いてきたら、自分がストレスを感じない程度に、ライフスタイルを変えてみるのもいいかもしれません。気持ちが切り替わるとともに、前向きに物事を考えられるようになります。
落ち着いたら新しいペットを迎える
大切なペットが亡くなった直後は、すぐに新しいペットを飼う気にはならないかと思います。中には、もう二度と悲しい思いをしたくないから飼いたくない。と思う方もいるでしょう。そんな悲しみに溢れているときは、無理に新しいペットは飼おうとせず、気持ちが落ち着くまで待ちましょう。
ペットの死を受け入れ、自分の気持ちが前向きになったときは、新しいペットを迎えることを考えてみてください。ペットを飼っていたあなたは、今までたくさんの愛情を注いできたはずです。新しくペットを迎えたなら、同じように愛情をたくさん注ぎ、大切な家族として受け入れることができるでしょう。
ペットロス予防に繋がる、幸せなペットの愛し方
ペットロスの症状を起こさないようにする方法があるのなら、知っておきたいですよね。こうすれば必ずペットロスにならないというわけではありませんが、実際にペットロスが長引いてしまった人の考えから、予防をすることができます。
今ペットを飼っている方は、先のことを考えた上で、大切に可愛がってあげましょう。
日頃から健康をめいっぱい気遣ってあげる
ペットの亡くなった原因によっては、「もっと健康のことを考えてあげればよかった」と後悔をしてしまう方もいるかと思います。必ずしも、日々の健康管理が原因というわけではありませんが、そう思い込んでしまう人がいるのも事実です。
そんな後悔をして、自分を責めてしまわないよう、日頃からペットの健康を考えて接してあげましょう。食事はもちろんですが、運動も大切な場合もあります。自分の飼っているペットに一番合った健康的な生活を目指しましょう。
別れがあることを忘れずに接する
ペットが亡くなって涙がでるのは、いなくなってしまった悲しみだけでなく、愛情を伝えきれなかった後悔からくるものかもしれません。ペットの寿命は短いので、いつか必ず別れはやってきます。別れの日は急に訪れることを考えて、後悔をしないようにいっぱい可愛がってあげましょう。
しかし、甘やかしすぎには注意です。欲しがる分だけおやつをあげるなどの行動は、健康をそこない、寿命を自ら縮めてしまうかもしれません。
ペットロスに陥っている人への接し方
ペットロスの症状について、だいたいのことが分かったかと思います。自分がペットを飼ったことがない人でも、このような症状を起こしている方が周りにいれば、ひょっとして……と気づくことができるかもしれません。
悲しみでいっぱいになっている人は、なかなか人に伝えづらいものです。中には、そっとしておいてほしい方もいるでしょう。しかし、ペットロス症候群にかかった方の多くは、周りに話せなくて、一人で抱え込んでしまっていることが多いのです。
もし親しい友人や家族がペットロスになってしまったら、このような励まし方をしてみてください。
- 無理に話そうとせず、心が落ち着くのを待ってから亡くなったペットの話を聞いてあげる
- 相手の感情と自分の感情に差が生まれないようにし、心から悲しめる状況をつくる
- ペットが亡くなった後の手続きを一緒にやる
反対に、絶対してはいけない言動や行動もありますので、声をかけるときは、注意してください。
- 亡くなった後すぐに新しいペットを勧めない
- 何かしらの行為を強制させない
- 軽い言動に気を付ける
実際に経験をしていない人は、悲しんでいる人と気持ち的にギャップが生まれてしまいがちです。そのような状態でムリなアドバイスなどをしてしまいますと、気持ちが伝わらないことがあります。
もちろん、悲しんでいる人のそばで話を聞くことは、本人にとって前向きになれるチャンスになります。これらのことを注意しながら、優しく接してあげてください。
まとめ
大切なペットを亡くしてしまいますと、ペットロスの症状が起きてしまうことがあります。ペットロスになると、感情がうまくコントロールできなくなり、体にも影響が出てしまいます。
しかし、ペットロスの症状は5つの段階を踏んで徐々に回復をしていきます。衝撃的な悲しみから始まり、怒りや後悔を乗り越えて、気持ちが回復していくのです。
そんなペットロスの症状は、ときに長引いてしまうことがあります。もし、長い間悲しい気持ちが続くようでしたら、克服する方法を試してみてください。
もし周りにペットロスで悲しんでいる方がいたら、言動に気を付け、気持ちに寄り添うように優しく接してあげてください。
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