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うさぎがなくなった時におこなう火葬について。どこに依頼すべき…?
犬や猫などのペットが亡くなった際に、火葬によって弔ってあげるのは、以前に比べてかなり一般的になってきたと思います。では、犬や猫以外の小動物はどうでしょうか。
たとえばうさぎです。彼らは犬や猫と比較すると体が小さいため、うさぎの火葬をお願いしても断られる場合もあるのでは……と不安に思う飼い主のかたもいらっしゃるかと思います。ですがご安心ください。
ペット専門の葬儀業者であれば、うさぎのような小動物や爬虫類、熱帯魚などの葬儀も受け付けてくれる場合も多くあります。
今回は大切なうさぎが亡くなってしまった方に向けて、火葬をおこなう際に必要な準備や、実際に火葬をする方法、その業者の選び方、探し方について解説をしていきます。ご参考になれば幸いです。
目次
大切なペットのうさぎがなくなったら…あたたかく見送る準備を
大切な家族とも、いつかは別れのときが訪れます。
うさぎの寿命は、品種などにもよりますが5~10年前後だといわれています。病気などであれば、さらに早い別れかもしれません。大切な家族だからこそ、最後の別れは辛いものです。
別れのときは突然やってくることもあれば、穏やかに見送ることができる場合もあるでしょう。
以下では、亡くなってしまった後にしてあげられる、お見送りの準備を解説しています。うさぎがなくなったら、清潔な状態で安置する
葬儀の当日までに、火葬の準備をおこないましょう。また、自身で納棺の作業をおこなうことで、気持ちの整理もつけやすいのではないでしょうか。
まずはバスタオルなどの上にうさぎの身体を横にし、手足を胸元に折り曲げてあげましょう。姿勢を整えることで、棺へ納まりやすくします。次に、湿らせたタオルやガーゼで全身を優しく拭いてあげましょう。
身体を拭きながら、毛並みを整えていきます。湿ったままだと臭いのもとになりかねないので、拭き終えたらドライヤーの冷風で乾燥させておきましょう。
葬儀までに時間がある場合は、遺体を涼しい場所へ移動させます。直射日光が当たる場所は避けてください。遺体を保冷剤などで冷やし、よい状態を保ちましょう。頭、お腹の周辺にビニールやタオルをかぶせた保冷剤を配置し、さらのその上からタオルなどをかぶせることで、冷気が全体を覆います。
保冷剤を定期的に入れ替えてあげれば、この状態で1~3日は遺体を維持できるでしょう。安置が長時間になると体液が染み出す場合があるので、バスタオルと身体の間にペットシーツを敷いておくとよいでしょう。
ペット専用の棺を利用する
インターネットなどで、ペット用の棺が販売されています。多くは紙(段ボール)製で上からふたをできる箱状のもので、そのほかにも藤かごでできた棺も販売されているようです。
紙製のものには顔部分に窓のあるタイプもあります。また、お見送り用の布団がセットになった棺も販売されているようです。
うさぎの場合は、その体格にもよりますがSサイズや小動物用、小型犬用と表記のあるものを購入しておけば、問題なく収まるでしょう。
棺にこだわらないのであれば、身体が収まるくらいの段ボールや、靴箱なども利用できるかと思います。段ボールであれば、箱に直接メッセージを書いてあげてもよいですね。
うさぎをはじめとする小動物を火葬する方法
うさぎやハムスターのような小動物は火葬してもらえないだろう、と考えるかたも少なくないでしょう。現在では多くの施設で小動物の火葬を受け付けており、爬虫類や熱帯魚などを火葬するかたもいるそうです。
火葬の方法としては犬・猫と変わらず、業者が持つ火葬施設を利用するか自治体へ依頼をするかを選択していきます。
火葬施設で火葬する
人間と同様に霊園にある火葬場で、人間のような手厚い葬儀がおこなわれます。現在はペットの社会的地位が向上しており、犬や猫だけでなくさまざまな動物に対応している霊園も少なくないようです。
うさぎの場合は火葬場に収まらず火葬をおこなえない、といった心配はほとんどないと思うので、問題なく利用できるでしょう。
火葬には合同火葬と個別火葬があります。合同火葬の場合はほかのペットたちと同時に火葬をおこない、その後共同墓地へと埋葬されます。そのため費用を抑えることができますが、お骨の判別ができないため、遺骨を自分で保管したいというかたには不向きの方法です。
個別火葬では人間と同様に火葬へ立ち会い、骨壺へ骨上げすることができます。その後は納骨堂に収めることもできますし、自宅で保管しておくことも可能です。ペットを家族のように手厚く葬りたい、というかたに向いている方法です。
自治体に処分を依頼する
うさぎなどの小動物も、犬・猫と同じように自治体での対応をおこなっています。しかし、自治体による処分の場合は、法的に「一般廃棄物」という扱いになってしまいます。そのため、専用の火葬炉で火葬をおこなうことはできず、返骨されることもありません。
自治体によっては動物霊園への埋葬をおこなっているところもありますが、多くの自治体は火葬後の遺骨の行き先については明記されておらず、どう扱われるのかは不明です。ただし、宮城県の仙台市ではペットの火葬を受け付けており、個別火葬の場合は返骨もおこなっているようです。
残念ですが、ペットの火葬を自治体に依頼をした場合は法律によって一般廃棄物として処理されることがほとんど、というのが現状です。返骨やきちんとした葬儀、火葬を希望するのであれば、民間の火葬施設へお願いをしましょう。
火葬施設に依頼する場合は火葬業者やお寺を探す
ペットの供養は民間業者が執りおこないます。そこに住職のかたを呼ぶ場合と、直接お寺でペットの葬儀をおこなうという2通りの方法があります。以前は民間業者がおこなうことが一般的でしたが、現在はお寺が独自にペットの葬儀をおこなうようになり、少しずつ増えてきているようです。
火葬業者
民間の火葬業者がペットの葬儀を執りおこないます。業者やプランによって異なりますが、住職のかたを呼び、葬儀をおこなう場合もあるようです。ペットの火葬を専門におこなっている業者も多いため、そういった業者を選択すれば、ペット葬儀に対する理解の深いスタッフも多いと思われます。
また、移動火葬車を用いて急な事態への対応や、どうしても葬儀場まで行けないといった要望にも応えられる業者もおり、柔軟な対応が可能なことが業者の特徴です。
お寺
近年のペットの地位向上にともなって、お寺でもペットの受け入れを積極的におこなう場所が増えてきました。ペット用の霊園や火葬施設を持つお寺もあります。ですが、お寺によっては宗派や思想の関係でペットの葬儀をおこなっていない場合もありますので、事前の確認が必要になります。
よい業者を見つけるために守ってほしいこと
よりよい業者との出会いは、複数の業者から見積りをとって比較検討をすることから始まります。それでは、業者を選ぶ際にはどういった点を確認しておくとよいのでしょうか?以下では3つのポイントをまとめています。
値段の安さだけで決めるのはNG!
葬儀大切な家族を送る儀式です。安さだけでなく、見積り内容の明確さ、実績、周囲やインターネットの評判などから総合的に判断すべきでしょう。
見積りは一律の料金表示より、それぞれの項目ごとにどれだけの料金がかかっているかを丁寧に説明してくれる業者のほうが親切だといえます。後から追加料金がかかってトラブルに巻き込まれることのないよう、費用に関して不明点などがあれば、その場で直接確認をすることをおすすめします。
また、ホームページなどを確認し実績の確認、利用者の声を確認するとよいでしょう。ホームページを確認する際は、料金や実際の葬儀の流れなどがきちんと記載されているかもチェックしておきましょう。もしペットのことで情報交換ができる友達のような間柄の人がいれば、そういったかたに相談するのもよいかもしれません。
業者の対応の仕方をよく見る
ペットの葬儀に理解のない業者や、事務的で飼い主の心情に寄り添えない業者は避けたほうがよいでしょう。また、電話で問い合わせた時点では葬儀をおこなうか分からない場合でも、親身になって相談に乗ってくれる業者は信頼ができるはずです。
霊園の雰囲気や利便性などを確認する
サービスや雰囲気、評判がよくても、立地が悪かったり自宅から遠かったりすると、定期的にお墓参りに行くことが難しくなってしまいます。また、納骨堂や墓地はその後何度も利用する場所になりますので、あらかじめその雰囲気を確認しておくことも大事です。
火葬ではなく埋葬することはできるの?
人間であれば、亡くなった際におこなわれるのは火葬による葬儀ですが、うさぎの場合は飼い主に判断をゆだねられます。先ほども申し上げましたが、動物の遺体は法律上「一般廃棄物」として扱われてしまいます。
動物の遺体を無断で野山や公園へ埋葬してしまうと、軽犯罪法の「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第5条の規約」といった法律の一部に抵触してしまいます。場合によっては処罰されるおそれもあるのです。
また、不法投棄と判断された場合は「廃棄物処理法」という法律により罰せられることがあります。ですので、どうしても土葬(埋葬)をおこないたい場合は、自宅の庭や自身で所有する土地でのみおこなうことが可能です。
まとめ
うさぎも大切な家族の一員です。その家族との別れは、人間同様につらいことでしょう。しっかりとその最後を見送るためにも、葬儀で丁寧な供養をおこない、別れを受け入れることで気持ちの整理をつけられます。
また、ペットの死をはっきりと認識できることにより、ペットロスを緩和できるともいわれています。大切な家族の葬儀を納得のいく形でおこなってあげられるよう、葬儀の手段や依頼する業者は慎重に選びましょう。今回の記事が、ペットの葬儀でお悩みの方の参考になれば幸いです。
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